「菜々ちゃん……」 寮くんはなにかを言おうとして、だけどその言葉を飲み込んで、あたしに小さく笑いかけた。 あたしが首を傾げると、寮くんはゆっくりと近づいてきて、あたしを──── 抱きしめた。 「寮くっ……」 「大丈夫。ちょっとだけ我慢してて?」 なにが大丈夫なの? 寮くんの言葉の意味がわからず、しかもこの状況。 混乱しないわけがない。 「あ、の…寮……」 「菜々!!!!!!!」 バンッと音がして、瑞希が入ってきた。