「そうなんだ。えーと……」
「寮だよ」
「ご、ごめん……」
名前なんて知らなかった。
それにちょっぴり反省。
「あたしは……」
「知ってる。菜々ちゃん…だろ?」
驚くあたしに、寮くんはプリントをとめながら呟いた。
「だって、あの瑞希の彼女だし?」
「……そ、そんなに有名なんだ…」
あたしは転校してきたから、瑞希がどんなに有名かなんて知らない。
今までになにやってきたとか、どんなことで有名になったのかとか。
あたしは、初めて会ったあのときから今までの瑞希しか知らないんだ。
「まぁ……、なんか、付き合わせてわりぃな?」
「へ?」

