「彼女たちはあたしに優しくしてくれたっ……。あたしは元気をもらった。だけど……正樹は一向に元気になんなくて…」 くしゃり、と友美は顔を歪めた。 「だから……元気づけようと頑張ってたけど……あたしじゃ、無理で…」 友美は片手で顔を隠した。 「そんなとき……祭りで菜々に出会った…」 ──辛そうに、友美は呟いた。