「菜々、ほんとにいいの?」 真剣な顔をした花に、あたしは小さく頷いた。 不満そうに口を尖らせた花だけど、しぶしぶといった感じで目の前のドアを開けた。 大きなファーストフード店。 ここは、町の中でも二番目くらいに大きいらしい。 だけどなかなか儲からないのは、ここがいつからか、ギャルやヤンキーの溜まり場になったから。 この店に友美はよく顔を出しているらしい。