だめっ……!! 瑞希がっ……!! そう思うのに、あたしにはどうしようもできなくて思わず目を瞑ったそのとき―― 「はーい。ストップー」 パシッ 乾いた音と声がして目を開けると、敦くんの腕を掴む瞬くんがいた。 な、なんで瞬くんが…? 「てめぇらここがどこだかわかってる?」 瞬くんはギロリとふたりを睨むと、敦くんの腕を離し、瑞希をつれて教室を出て行った。 けど、再び教室に顔を出して 「センコーにチクんじゃねーよ?」 にっこりといつもの笑顔をしてそう言った。