海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

桜土君の両頬が真っ赤に染まり、ポスト並みの赤さになった。


?なんで?私、何かおかしな事しちゃったのかな?


「桜土君…?顔真っ赤だけどどうしたの?」


「イ、イヤ、何でもない!それじゃあ桐生、放課後音楽室……あっ、第2音楽室で待ってるから!」


そう言い残し、自分の席に行く桜土君。


「オイ卓磨!桐生さんと何話してたんだよ!」


「教えろ卓磨!!」


桜土君の元に冬柴君と茶竹君が素早く近づき、彼に詰め寄る。


なぜだか分からないけれど、他の男子まで桜土君を取り囲んでいた。


「さすが人気者だなぁ………」