海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

家に帰ってから歌わなかった事に後悔して、無意識のままため息をつく。


そんな私を見た桜土君は腕を組んで考え事した後、いきなりニッコリ笑った。


「よし桐生!今から音楽室行くぞ!!」


「えっ!?お、音楽室!?」


音楽室なんか行って、どうするんだろう?


聞きたかったのに、桜土君に手を握られ、教室から連れ出された。


「ちょっ……桜土君!?//////」


ワ、ワワワワ!///


握られた右手から伝わる温もりにドキドキし過ぎて、目眩起こしちゃいそう……!!


た、倒れない様に頑張れ私ぃぃぃ………っ!!