海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

こんなに必死になって何かを伝えるのは初めてで、500mlペットボトル半分一気に飲み干しそうな位喉がカラカラだった。


純粋で控えめで、オレに癒しを与えてくれる大事な女の子。


気づいた自分の大切な気持ちを言い切り、ガッチガチに固まって海の返事を待つが……海がまた泣き出した。


「!?海!?ご、ごめん!いきなりこんな事言われても迷惑だよな!?悪い!今の忘れてく「ち…違うの!!嬉しいの!!」」


へ……?嬉しい?


オレの言葉を遮った海は、溢れる涙をゴシゴシ拭いながら震え声を発する。


「嬉しい…の……とてつもなく……」