海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

オレは思いっきり海の腕を引っ張って、力いっぱい抱きしめた。


音楽室で海の歌声に感動した時、険悪ムードから無事仲直り出来て抱きしめた時と変わらぬ甘いニオイ。


海はワケが分からなくてジタバタ暴れてたけど、構わずに抱きしめ続けた。


「た、卓磨君どうしたの!?」


「黙って………」


「え!?あの……//////」


「いいから黙って……海………」


一度腕の力を緩め、海と目を合わす。


海のホッペは淡いピンク色に色づき、こんなカワイイ姿誰にも見せたくないと強く思った。


「海……オレの話聞いて………」