海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

もうきつくきつく抱きしめて、ずっと離れたくない。


離したくない。


だけどそんな事したら100%嫌われるから、必死になって我慢した。


「ぁ……どういたし………まして//////」


噛み噛みになっちゃったけど、頑張って答えた。


緊張とは違う気持ちで、心臓が暴れて体中熱い熱い。


制服の胸元をパタパタさせて涼んでると、海がオレの行動を勘違いしたのか――――……


「卓磨君暑いの?そいや顔赤いねぇ……大丈夫?」


「っ!!//////」


イスから腰を上げ、細い指でオレのオデコに触れて来たのだった。