海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

海は顔を赤く染めつつも、言葉を続ける。


「人と関わるのがとにかく苦手で………音楽祭に出るのも、正直スッゴイヤダった」


ヴッ!!罪悪感という名の矢が良心に突き刺さった!!


ヤバイ、結構痛い………


「海ごめんな……」


「ううん!卓磨君は悪くないよ!さっきも言ったじゃない。私今は音楽祭出るって決めて良かったって」


落ち込んだオレを見た海は、アタフタとフォローしてくれた。


「私の歌なんか何にもならないって思ってたの………卓磨君が変えてくれたんだよ?」


フワッと微笑む海に、心臓がドキッと高鳴った。