海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

嬉しさで頭がいっぱいの私は、その事に気づかない。


「ワーー!うらやましいぞ卓磨ぁーーーー!!」


「キャーーー♪」


「桐生さんカワイイ~~~~」


観客が続々と騒ぎ立ててるのだって耳に入らない程、私は感動していた。


やった…やったよ……


優勝しちゃったよ、私達ぃぃ~~~!!


「やったね卓磨君!私嬉しい!今まで練習して来たかいがあったね!!」


涙でグシャグシャの顔を上げ、やっと卓磨君が真っ赤になってる事に気づく。


「卓磨君…?」


「う、ううう海……///腕……//////」


腕?