海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

イントロも終盤に差し掛かり、いよいよ海が歌う時が近づく。


虎や俊哉、外山や浜口にも協力して貰って作った歌詞だ。


今までの練習場所よりずっと広い体育館だけど、海なら大丈夫。


きっと見事に歌いこなすだろう。


ポーン……


イントロ最後の音を引き終わり、海が深く息を吸う。


その瞬間、時間が止まった様な気がしたのは………


オレだけだったのかな?




『私はアナタに出会う為に


生まれて来たと信じたい………』




―――ハハ。


さすが海………やっぱりただもんじゃねぇよ。


オレ、鳥肌たっちゃったよ。