海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

泣きついて来る虎を引き離そうとするも、失敗に終わる。


「た、卓磨はオレが授業で恥かいてもい、いいんだ……ヒドイ男だなお前は!!」


………ああもう!めんどくせぇ!!


なんで学年順位10位以内キープしてる秀才の俊哉じゃなくてオレを頼るんだよ!?


「分かった分かった……ちゃっちゃとやるぞ」


仕方なく、そのまま虎の勉強を見る事になってしまった。


クソ…桐生に謝りたかったのに……今度コイツに何か奢らせよう。


「海ーーー、今日3時間目何だっけ?」


「数学だよ」


普通に話してる外山が、うらやましかった。