パンッと海とハイタッチして、スクッと立ち上がるオレ。


すると、海がオレの上の制服の裾を引っ張った。


「ん?どした海?」


しゃがみ込み、海と目線を合わす。


海の顔はなぜか風呂上がりの様に赤く染まっていた。


「あのね……音楽祭が終わったら………話したい事があるの……」


俯きながらも、オレの制服を握る手は離さない。


「話したい事……?なんだ?」


そう聞くと、海はこの場にいた他3人を順番に見回した。


「ここではちょっと……///音楽祭でもしも優勝出来たら、聞いてくれる………?//////」