海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

だけどパニックで慌てふためいている海がカワイくて面白くて、何も言わないで暫く黙ってみた。


「あ………あの……な、内緒ですっ!!//////」


恥ずかしさがピークに達したのか、海はオレが座ってたソファーの真向かいのソファーに隠れてしまった。


背もたれから顔を半分出して、プルプル震えてる。


「……内緒か。分かった。もう聞かないから、そっから出て来いよ海」


穏やかに笑いかけて、海を呼ぶ。


海は数秒考えた後、ゆっくりと立ち上がった。


何なんだろ、このズバ抜けたカワイさ……


まるで真っ白な子ウサギみたいだな。