マユを下げてる桐生に、潤んだ瞳でジッと見つめられ、胸が高鳴る。


ああ……ヤバイ。


姉さんに変な事言われたから、余計に意識しちまう………


――――ん?


“余計に”って……なんだ?


「あ、あの桜土君………私色々…いっぱい考えたんだけど………」


突如沸き上がった謎の気持ちについて考えてると、桐生がまた話し出した。


両手でギュッと、スカートを握りしめている。




「私……桜土君の事“卓磨君”って呼んでもいい…………?」


「……え」


一瞬、時間が止まった。


い、今桐生…オレの名前………