海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

優しくしっかりと黒木屋先生が言ってくれるも、オレの気持ちは晴れなかった。


大分歌詞を決めた日の名前呼びNGがショックだったオレ。


「ウゥ~~~~……ハイ………」


フゥッと力無く答えるのが、精一杯だった。


ああ……


こんなんで6月の音楽祭、成功するんだろうか……?


後本番まで半月位しか無いのに………


「焦んない方がいいわよ卓磨ぁ。そういう子はね、あんまりグイグイ強引に入って来るタイプは苦手なの。なるべく優しく接してあげなさい」


おっ!姉さんが珍しく、いい事言った!!――――…様な気がする。