海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

オレは止まる事無く、鍵盤の上の指を動かし続ける。


外からの風が、暑さで火照った体をサァッと冷やして行った。


~~♪~~♪~~


んーーーー…


やっぱり桐生関係でピアノ弾くと……いつもよりワクワク感が増す。


ピアノを弾く事は元々楽しかったけど………こんな楽しさを知る事が出来たのは、桐生のお陰。


お前がオレに“革命”を与えてくれたんだぜ?


だから桐生……


オレの事、信じてくれないか………?






「どうだった?お前等」


最後の音を弾き終わり………ピアノの蓋を閉めて、後ろの5人に問いかけた。