海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

「音楽祭、出てみたら?桐生さんっ♪」


「卓磨に任せとけば大丈夫だから」


「ふ、冬柴君と茶竹君!?」


グルリと周りを左から小梅・茶竹君・アイ・冬柴君・桜土君に囲まれてしまった私。


目を回してると、桜土君が私に向かって頭を下げた。


「桐生ごめん……実はあの音楽室でオレがピアノ弾いてお前が歌った日…コイツ等コッソリ外から盗み聞きしてたらしくて………」


「ええっ!?」


「それでお前がその…歌メチャクチャ上手い事バレちゃったんだ……本当にごめん」


冬柴君と茶竹君をアゴで示してから、更に頭を下げる桜土君。