海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

翌日、登校して教室に入ると、まず桜土君がいるか確かめた。


あの音楽室で歌った日から、教室入ったらこうするのがお決まりになっちゃったんだよね………


目だけを動かして、桜土君を発見。


冬柴君や茶竹君や他の男の子達に囲まれて、笑顔でお喋りしていた。


「海おはよーー」


「おはようございます海ちゃん」


「おはよう…アイ、小梅」


胸にかかるかかからない程の長さの茶髪を1本のみつあみにしてるアイと、黒のセミロングをリボンで1つに結んでる小梅に挨拶して、席に座る。


その瞬間、2人がこっちに身を乗り出した。