海と桜の奏 ~Pure・Harmony~

「し、しないよそんなの!ホラ総、帰るよ!!//////」


バカバカしい気持ちと恥ずかしい気持ちに心を支配され、顔全体が熱いまま勉強道具をカバンに仕舞い込む。


「姉ちゃん……?なんで顔赤いんだよ?」


「暑いからっ!!//////」


総!頼むから疑問に思わないで!!


お姉ちゃん色々な熱さ(暑さ)で溶けちゃいそうだから!!


「送んなくていいのか?海、総」


「いいよ歩いて10分なんだから!!じゃあね哲兄!」


「哲兄バイバーイ」


未だにちょっと楽しそうな哲兄に見送られ、私達は黒木屋家を後にした。