私の家の近くに住んでいて、私達と小さい頃からしょっちゅう遊んでくれた、お兄さん的存在。


今年27歳になるから、私の13上。


只今私達桐生姉弟は、哲兄に勉強を見て貰ってるんだ。


あっ、哲兄って言うのは昔から変わらない、私と総のこの人への愛称ね。


「な、なんで分かるの?哲兄……」


「そりゃ分かるよ。オレはお前が生まれた時から知ってんだから。14年分の歴史、ナメんなよ?」


ニッコリ笑った哲兄に、桜土君の顔が頭を過る。


「哲兄、私まだ13歳だよ…」


私は赤い顔をツッコまれたくなくて、咄嗟に下を向いて隠した。