監禁ゲーム~REBOOT~

そんな頃、奴らも密かに動いていた。

薄気味悪いビル。

だが、いつもと雰囲気が違った。

気味悪さが増している。

ビルの中では、一体何が起こっているのか?

それは……

"儀式"

床に付くぐらい長いマントを被り、顔を隠している人間が中心に立っていた。

キラキラ光るもの、金のピアス?

顔の位置からだった。
 
マントの隙間から、チラチラと見える。

身につけている衣服は、地味ではあったが、なぜか迫力があった。

男?

女?

わからないが、わかることもあった。

それは……

そいつの周りには、多くの人間がいた。

そして……

「メシア様、メシア様!」

メシア?

救世主?

声を上げ、叫んでいる……いや、歓声を揚げている様だった。

まるで……

"神をしたる様に……"

「時は来た……帝王学を完成するため、我々の戦略が動くであろう。」

メシアの言葉に、新たな歓声が生まれた。

「そして、闇の破壊魔、鴉が動くであろう。また、武装戦士、蠍一族も。」

歓声は盛り上がる一方だった。

まるで、ワールドカップでゴールを決めた感じだ。

「我らに光りあれ。」

メシアは静かに消えていった。