監禁ゲーム~REBOOT~

2008年 12/5

大規 凄代朗。

この男が日本でトップの……

"警視総監である!!"

この日、大規はある人物との話し合い。

その人物は……

"ゼブラ"

正方形の部屋には、椅子2つに机のみ。

1つの椅子には大規が座っており、後ろには2人の警察官。

もう1つの椅子には、目隠しされ、手足を封じられているゼブラが座っていた。

しばらくして、重い空気のなか、大規は口を開いた。

「唐突だが、ゼブラ・孔翁。お前の犯罪能力、また頭脳を借りたい。今回の事件に協力を願う。」

ゼブラもしばらくして、口を開いた。

「俺に利益は?」

「……刑期を5年短くしよう。」

尾形が書いた条件では、刑期を半分にする、と書いてあったが、やはり難しかったようだ。

「……役に立った場合、刑期を0にしろ。釈放だ。だが、足手まといになったら刑期を増やしてもかまわん。死刑でもだ。」

ゼブラの要求は無茶苦茶だった。

「な、何を馬鹿な……」

「それが無理なら、協力はせん。」

「……さすがにそれは無理だ。」

「メディアには非公開にし、俺は静かに闇の中を過ごす。バレないように。」

「いくらバレないからって、無理なんだ。」

「……仕方ない、1つ言っておこう。お前ら警察は、勝てない。全てにおいてな。」

ゼブラは手足を縛られている鎖を、力ずくで外した。

ほんの一瞬、さっきまで身動き出来ないゼブラが、その場に立っていた。

大規の後ろにいた警察官は、急いでゼブラを抑えようとしたが……

"我に…触れるな……"

ゼブラの威圧感。

警察官の動きが止まった。

「俺は働くぞ。」

大規の目を強く見つめ、ゼブラは言った。

大規の汗が頬を通った。

「……条件を飲もう。」

こうして今……

"ゼブラ班が誕生した。"