監禁ゲーム~REBOOT~

「わかっています。しかし、今回はゼブラの力が必要なのです。」

「私がいいと言っても、他が許さないだろ。」

「そこは木島全捜査班長の力で。お願いします。」

尾形は深々と頭を下げた。

「……無理でしょう。」

木島はため息をし、椅子に座った。

「では、ゼブラ班を作ってください。それが通れば、上に文句は言われないはずです。」

「作る前に、上から許可おりませんよ。」

「一応、やってみてください。」

「……班と言っても、メンバーは……まさか!?」

木島は驚きを隠せなかった。

「はい。犬飼、雉子の2人とゼブラです。」

予め持っていた書類を、尾形は木島に渡した。

犬飼、雉子はゼブラと同じく、1級犯罪者。

また、ゼブラの仲間。

木島はすぐに、尾形が用意した書類を見た。

内容はゼブラ班を作る理由。

そして、条件。

理由は完璧すぎた。

もしかしたら、許可がおりるかもしれない。

木島はそう感じた。

しかし、条件については難しい。

なぜなら、ゼブラ班を作り、捜査に役に立った場合は、刑期を半分にする。

さすがにこれは厳しい。

「……結果がどうあれ、申請してみます。」

木島は書類を机に置き、ため息をした。

疲れた様子がうかがえる。

「ありがとうございます。」

尾形は敬礼をし、部屋を出ていった。