監禁ゲーム~REBOOT~

全体全てが真っ黒なリムジン。

もちろん窓も。

乗っているのは、運転手も含め……

"骸と水間……"

「やはり、柏木は鋭かったですか?」

脚を組み、両手を膝に起きながら、不気味に笑う骸。

「えぇ、いつ気付いたか、わかりませんが。」

鋭く、奇妙な目をする水間。

その目は黒く、また赤かった。

「マシェリエスは、どうやって仲間を倉庫に呼んだか……貴方が柏木に言った言葉です。」

「はい、覚えてます。これは倉庫にいたもの以外、わかるはずがないです。また、真相を知るもの以外。」

「……貴方はそれを知っておきながら、なぜ柏木に?」

「柏木に証拠を与えたのです。いつしかバレる前に、殺すために。」

「正解ですね。きっと柏木は貴方が敵だと、うっすら気付いてたと思います。」

冷えた赤ワインをグラスに注いだ。

そのグラスを上に上げ、骸はジッと見つめた。

一体、何を考えていたのだろうか………