監禁ゲーム~REBOOT~

数分後、尾形と相澤は警察署に着き、すぐにロッカー室に向かった。

「コンコン……」

相澤がドアを2回ノックするが、いくら経っても返事はなし。

「相澤です、失礼します。」

返事はなかったが、相澤はドアを開いた。

目に映る光景に、動きが止まる相澤。

尾形の死んでいた目にも、相澤と同じ光景が映った。

そう………

"柏木が死んでいる光景、が……"

その場に水間はいなかった。

相澤は救護班を呼んだが、すでに遅かった。

こめかみを撃ち抜かれ、即死だったようだ。

救護班が柏木を運ぶとき、右手には拳銃。

銃弾は1つ減っていた。

争った形跡はなし。

状況から見て、自殺と考えられた。

周りからは、事件の真相を追っていて疲れたのだろう、と言われた。

しかし、尾形は違った。

柏木は殺されたのだ。

恐らく、水間に。

この日からだった……

尾形は少しずつ、何かが変わり始めていた。