警察署の3階にある、あまり使われていないロッカー室
 
中にはロッカー2つと、椅子と机のみ。

柏木と水間はそこで待っていた。

「やはり、鬼畑さんの存在は大きかったですね。」

沈黙の中、口を開く水間。

「……そうですね。」

落ち着いてるようだが、いつもより柏木の元気がなくなっていた。

「マシェリエスはいつ連絡したんですかね?」

「………はい?」

顔が変わる柏木。

「連絡する手段がないマシェリエスが、なぜ仲間を倉庫に集めれたんですかね?」

「………」

「我々の中に……裏切りが……」

水間がそう言うと、柏木は下を俯き……

静かに懐に手を伸ばし……

銃を取り出し、銃口を水間に向けた。

そして………

「パンッ………」

本当に一瞬、乾いた音が……

小さなロッカー室に鳴り響いた。