薄暗い、例のビル………

「ご苦労です。」

骸の目の前には……

Jとマシェリエス。

「手下の死体は、すでに片付けてあります。」

一礼して、Jは立ち去った。

「マシェリエスよ。」

骸は左手をマシェリエスの額に当てた。

「記憶を見させてもらいます。」

そして……

「警察の動き……いや………」

"尾形の動きがわかりました………"

骸はそう言って、静かに消えた。

一言言い残して………

"貴方はもう……必要ありません………"