監禁ゲーム~REBOOT~

かつて、鬼畑は……

"とある組織に属していた"

その組織が、今回の事件の犯人なのだ。

鬼畑はこの事について、最初から知っていた。

しかし、言えなかった。

もし言えば、全てがバレてしまうため。

鬼畑が……

組織の一員……武装戦士の1人だと………

わずか4人しかなれない武装戦士。

"武力のエリート"

そして……

Jも武装戦士の1人………

「さぁ、答えを。」

「……俺は……クッ……お前を潰す!!」

鬼畑は床に落ちている銃を拾った。

「フッ……残念だ。武装戦士同士で潰し合う。悲しいが決着をつけましょう。」

Jが鬼畑の頭を撃ち抜こうとしたが……

「プシュウ……」

「クッ、煙幕か。」

辺りが煙幕で見えなくなり、Jは撃つのをやめた。

「ハァハァ……念のために持ってきた煙幕が役に立ったな。」

鬼畑は瓦礫の後ろに隠れた。

見つかるのは時間の問題、と思った鬼畑は、静かに辺りの音を聞いた。

気配を殺し、息を殺し。