監禁ゲーム~REBOOT~

Jと孔雀は、例のビルにいた。

地下2階の大広場。

鳴り響く、ピアノ音。

高いキーが、ゆったりと流れている。

ピアノを演奏しているのは……

骸。

Jは孔雀を引き渡すと、骸は演奏を止めた。

そして、静かに孔雀に近づいた。

「コツ…コツ……」

骸は左手をソッと出し、孔雀の額に当てた。

そして、呟いた。

「孔雀…貴方の記憶を、見させてもらいます。」

「ピリピリ……」

電流のようなものが、孔雀の身体中を過る。

数分後、骸は孔雀の記憶を得て……

「J…彼の処分を……」

そう言って、不気味な笑みを浮かべた。

骸は相手に触れるだけで、相手の見ていたもの……記憶がわかるのだ。

そう、骸は……