「………!!」

もし、銃口が動くなら……

尾形の考えはこうだ。

本物の鏡を割った場合、銃口はすぐに反応し、ターゲットに向かって銃口が動き、銃弾わ飛ばしている。

もし、そうならば……

けど、隅より真ん中の鏡に設置したほうが、銃口の動く範囲が狭くなり、早く反応ができるようになる。

なぜ、隅なんだ………

分かりづらくするため?

時間がない……

尾形は袖で傷口を巻き、最初に割った鏡の真後ろにある鏡を割った。

「賭けてみるしかない……」

「パリンッ……」

割れた鏡……結果は……

鏡の1部がダミーだった!!

案の定、銃口が設置されていた。

今でも作動しているようだ。

ダミーだった1部は、本当に小さく、銃弾が発射できるぐらいの大きさだ。

残るダミーは………

1枚………

時間もわずか。

尾形はすぐに探した。

残りのダミーを。