監禁ゲーム~REBOOT~

尾形はギャング達のことを思い出していた。

あの充血した目。

あの目はまるで、獲物を狩るようだった。

かなりヤバい薬をきめたな。

そんなことを思っていると………

「!?」

多くのギャング達が、尾形を囲んだ。

尾形の背には壁。

辺りにはギャング。

絶体絶命。

「なんだ、テメーらは?さっきの仲間か?」

すると、1人の男が出てきた。

ダボダボの白のズボンに、裸の上に着ている白いジャケット。

金髪のオールバック、肌の色は小麦色。

首にはミカエルのネックレスを吊している。

どうやら、こいつがリーダーらしい。
 
名前は、柊。
 
「刑事さん、オレらは仕返しに来たんじゃない。あいつらがヤバい薬をきめたのは、俺の耳に入っている。薬を売った売人を、教えてくれないか?」

しかし、尾形は署の連中に任したから、売人がどんな奴だったか、知るはずもない。

「悪いが、わからない。」

「刑事さん……こっちは仲間の怨みを晴らしたいんっすよ。」

仲間………

尾形の頭に一瞬、佐川の顔が過った。

「……わかった、署に聞いてみる。ここじゃあれだから、茶店に行くぞ。1人で来いよ。」

尾形は近くの茶店に移動した。

柊は仲間を解散させ、1人で茶店に入っていった。