2008年 8/4

「あー……暑い……」

休憩室の椅子に座り、尾形はコーヒーを飲んでいた。

コーヒーを飲みながら、あの時のことを、思い出していた。

"妙に引っ掛かるな……"

尾形はあの時、何か違和感を感じていた。

―――……

「バァンッ!!」

乾いた銃声音………

「カチャ」

額を目がけ、銃を構えた。

この時の間……

約5秒………

5秒が過ぎる頃には………

「バァンッ!!」

引き金が………

……………引かれた。

「ポタッ……ポタポタ……」

真っ赤な……紅い血が……

流れ散る……………。

そう………

相手の左手から!!

相手の左手の中心部には、大きな穴が開いており、血が流れていた。

……―――

「………!?」

尾形はハッとし、椅子から立ち上がった。

「こ、これだったのか……違和感は……」

急いで尾形は、ある場所に電話した。