「つーか、お前が頼んだってどういうことだよ」
そもそも、まだ嘘をつかれた理由を教えてもらってない。
何で嘘ついた?
俺の気持ちって何だよ。
愛梨は話しづらそうに………下を向いたまま話し始めた。
「あたしずるいんです」
「……」
「でも、ちゃんと朔先輩の気持ち知りたかったし、先輩にも気づいてほしかったから……」
「……」
「だって、朔先輩………あたしのこと好きでしょ?」
最後の言葉だけは………上目遣いで真剣に言われたから正直戸惑った。
その上目遣いに不覚にもドキッとした自分がいた。
「好きじゃなきゃ……必死に探すことなんてしないと思うんです」
「随分、強気だな」
「きっと、授業中もあたしのこと考えてたんじゃないですか?」
「すげぇ自信」
愛梨ってこんなガツガツくるタイプだったっけ?
いや、違ぇな。
いつからこんな肉食になったんだ?
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