後輩にはそんなことを言ったものの………結局そのあと頭の中から愛梨が消えることはなかった。
気にすることないと思う自分がいる反面、気にしてる自分もいる。
全ての授業が終わり外に出ると、朝のように後輩が駆け寄ってきた。
「あのー…愛梨から連絡ねぇっすか?」
「まだ連絡とれねぇの?」
もう夕方の3時。
さすがにこの時間まで寝てるなんてありえない。
……てなると、あいつやっぱり寝てたんじゃねぇのか?
「女友達に聞いたんすけど、あいつ昨日男と遊んでたらしくて……」
「男?」
「夜中かららしいんすけど、その男っていうのが朔くんも知ってる人で……」
俺の知ってるやつ?
「あの牧田(まきた)先輩っすよ」
その名前を聞いて………ゾッとした。
できればその名前は聞きたくなかった。
牧田先輩は地元では有名な人で、確か蓮と拓斗と中学が同じだった。
後輩の彼女に手を出すので有名で、1回会ったことがあるけど……体がでかくて近づいちゃいけないオーラが出ていた。
男の俺から見ても、ヤバい人だってすぐに分かった。
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