先に中へと入った男の子は意地悪い笑顔で私を見つめ門を閉じようとしていた。 「入る!入るってば!ちょっと」 あの、坊やなんなの? お母さんは?お父さんは? ねぇ、ちょっと!? 誘拐?なのかな、これ.... 中に入ると男の子はカギを閉めてクルッとこちらに体を向けた。 「君、僕のこと気になる?」 は?なにこの自意識過剰? と普通だったら思うかもしれないが.... コクコク、首を上下に振る。 「知りたい!知りたーい!」