あれから、何時間たったんだろ....


気づいたら夕暮れで、鉄格子に背もたれて座っていた。

はぁ....疲れた。
もうヤだ....


「....あれ?君、どうしたの?」


いやー、自分の家に入ろうとしたらヤンキーに追い出されたんですよ。

カギもないし、どうしようかなーと思ってたところで....



いや、まぁ自分の家っていっても本当の家じゃないんですけど....


........って、んんん??


なんか、
独りで喋ってて虚しいんですけど。


「おーい、大丈夫?」

顔を上げると、男の子が立ってこちらを見つめていた。


顔立ち的に中学生?

「あれ、坊やどうしたの?迷子かな?」


うわ、近づくとすっごい可愛い顔。