つらつらと騙られる、その言葉は誰にも向いてはいない。
踵に踏みつけられた弾痕が、嫌な感じに解れて痛さなど麻痺していく。
痛い。
そう、痛いのだ。
「…痛いか」
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…」
「痛いね、でも死ぬ時はもっと痛い」
ジンは転がしてあった剣を再度手に取り、ケモノの肩を貫いた。
弾丸が抜ける。
裂けるのと代わりに。
「さて、これでお前は永久に歩けない身となってしまったわけだ」
四肢はもう、原型を留めていない。
取りだした弾丸を楽しそうに手の中で転がして、ジンはくたばり掛けの獣の背中を俯瞰した。
その彼の表情は晴れやかでなければ憎しみ恨みが募っているというわけでもない。
まったく岩のように無表情で、両眼の焦点さえ、合っているのかいないのか。


