あたしは、その場から逃げた。


 家に帰って、ケータイを開くと、

【どうして?】

 真からメールが届いていた。

【ごめん。やっぱり、好きになれない。
 本当ごめん。
 あたしのこと、最低な女って思ってて】

 ごめんね。
 裏切って。

【そっか…。
 最低なんて思わないよ!
 そんなこと思ったら、俺最低じゃん?】


 …ごめん。

 ごめんね。真。


 でも、ありがとう。

 真のおかげで、どれだけ航太くんのことすきか、わかったよ。


 あたし、精一杯航太くんのこと好きでいるね。