すきすきすーき!


「楓花ちゃん!待ってたよ~」

「真…」

「帰ろ?」

 こうやって、いつもあたしを優しい目でみてくれてる。

 真があたしのこと、本当に好きってこと、知ってる。

 佳乃が言ってたんだ。

『楓花が廊下歩いてたとき、すっごい目で追ってた』

 他にも、色々知ってる。

 それに、
 いつもこうやって優しくしてくれて、


 それなのに、
 あたしは、裏切るんだね…。