ない。とか、貸さない。とか言われちゃったらどうしよう…。 「あー、ない」 ガーン。 勇気出して頼んだのに…。 「あー、ごめん。ありが…」 「あっ、やっぱあるかもっ」 あたしの言葉を遮って、航太くんはそう言うと筆箱をがさごそとあさる。