「やっぱり、むりだよぉ…」

 呟くあたしなんて知らずに、航太くんはどんどん足を進め、
 気づけばあたしはおいていかれ、
 ひびたんと航太くんは、あたしの5メートルほど先を歩いていた。

 少し小さく見える2人は角を曲がった。

 あたしは、角を曲がらず、まっすぐと家へ向かう。

 …角を少し過ぎたとこで、あたしの足は止まった。