WHITE BEAST




「…分かった。ちゃんと2メートル後に付いてきてよ?」
「はいよー」


結音は渋々といった感じで私に背を向け、歩き始めたので、適度な間をあけ私も歩を進める。


ごめんよ。自分勝手で

黙って歩く結音の背中を見ながら心の中で謝り、自分の足下に視線を落とした。






しばらく歩くと階段が見えてきた。

結音はちょくちょく後ろの私を気にしながら、階段を上がっていく。



だんだんと女の子独特の黄色い声が耳を掠めるようになってきた。

もうすぐかな。

と思っていたら、目の前はあっという間に女子の壁。
女の子の数が尋常じゃない。なんだこの人口密度は。


結音は私にチラッと目をやり、肩をすくませると溜め息と共に歩き始めた。


これが日常茶飯事なのか。まじご苦労様です。

結音が女の子の間に入り込むのと同時に悲鳴が上がった。



もー本当ご苦労様…。

離れた結音の背中に心の中で合掌した。