「アレって結音くんだよね〜!!」
「やっぱカッコいい!!」
うー…
五月蝿い…耳がもげるー
とまでは言わないけど、もーとにかくうるさい。
戻ろうかな……いやでも早くユキのところに行きたいし〜!
もー行っちゃえ!
「水綺くんが降りてきたよ!!」
「「「きゃあぁぁーっ」」」
だから叫ばないでよぉっ!
僕はアイドルかなんかなの!?
そう言いたくなるのを抑え、無表情で階段を降りる。
こっちから何もしなければ、向こうからは近づいて来ないし、ただこうやって騒いでいるだけで何もしてこない。
誰かが決めたわけではないんだろうけど、暗黙の了解ってやつなのかな。
第一、僕や大輝はともかく拓磨先輩や晃佑先輩は群がられたりベタベタされるのが、うざったくて超ー嫌いらしいから。
皆それを分かってるんじゃないかな。
僕も知らない子からいきなり馴れ馴れしくされるのは好きじゃないけど。まあ僕も男だからさ、最初の頃はね、浮かれてた時もあるっちゃーあるよ?
でもさーこんなの毎日繰り返されたらうざったくなってくるのは仕方ないことだよね!!!!
現に僕が何も言わなくても僕の前方の道は開いていて、道ができている。
