―数分後―
ガラララッと音をたてて門が開いていく。
女子高生達は待ってましたとばかりに、我先にと校内へ流れ込んでいく。まるで雪崩れのようだな。
何にそんな必死になっているのか。
門を開けた係の生徒も少し引きぎみに来場客を見ていた。
そりゃそうだよね。
そこまで必死になる理由が分からない…。何か楽しい催でもあるのかな?
さっきまでの暑苦しさの消えた校門へと移動した私は再び結音を待つことにした。
疎らに人が校内へと入っていく。
だか何故だか分からないけど、皆私をチラチラと見ながら通り過ぎて行く。
さっきっから居心地が悪いったらありゃしない。
そんな見てくるとバレてないか心配になるじゃないか!
無意識に首元に手を持っていってしまう。
女子学生がこんな所に突っ立ってるから物珍しいのか!
私はただ視線を下に下げ『結音早く来い』とひたすら思っていた。
