WHITE BEAST




「校門?いいよ〜おっけぃ!」

「んー、じゃ後でね」


今度こそ通話を終え、ため息をつく。





…なんだこの妙な疲労感
少ししか…、ってか1分未満の短い会話だったのに何でこんな疲れてるんだろう、私…。


あの子のハイテンションにはいつまでたってもついていけない、特に朝は。


あれ、そういえば私結音の電話番号登録してあったよな…?
友達の携帯からかけたとかかな。
まあいいや。



ケータイを再びポケットにしまい家を出る。
すると肌寒い風が頬を掠めた。

やっぱ寒いな。
少し身震いした私はふと、ある重要な事に気付いた。