「ュ、キチー!!おはよー!もー何回もかけたのに出ないからまだ寝てるのかと思ったよー。今どこー?まだ家ー?」
…ピッ
いけない、思わず切ってしまった。
というか…うるさい…声でかいよ。
音量確か3くらいのハズなのに、耳がおかしくなりそうだった。
キーンってなったよ、キーンって。
画面とにらめっこしているとまた携帯が振動し始め、さっきと同じ番号が表示された。
「ふぅ」
一息つき、画面を見ながら受話ボタンを押した。
「ちょっと、ユキっちゃーん!いきなり切るのやめてよ〜焦ったあーいきなりツーツーって音流れてくるんだもん」
何で聞こえるんだろうか…まだ耳に当ててないのに。
