ヒトメボレ




いつも遠くからしか見ることが出来なかった。



自分に自身なんかなくて、一歩を踏み出す勇気すらなかった。



だから、何もしないで勝手に諦めてた。



―――だけど、私わかったの。



絶対に報われない気持ちなんてないんだってこと。



想い続ければ、必ず届くんだってこと。



私は今、全身を持って実感してるよ。



「…よろしくね、これから」

「うん。よろしく」



終わらせるつもりだった恋。



でも、ほんとにここから始まるんだね。



好きで好きで、大好きな人と。





一目惚れってきっと、運命の人を見つけた瞬間なんだと思う。



だって、見た目だけでこんなに人を好きになれるほど、私は器用に出来てないもん。



一瞬で、その人のすべてを好きになってしまうの。



だから知るたび惹かれる。



だから他の人になんて目が行かない。



きっと……



ずっと、君が好き。